「医療の正道」を問い直す——2026年、春の嵐を前に

昨日日曜日の午後、ゆっくり休もう。。。とはいかず、私は1,000ページに及ぶ「診療報酬改定」の膨大な資料と向き合っていました。二年に一度、国が医療の価格を決定するこの改定は、私たち医療機関にとっての「羅針盤」です。しかし、今回示された内容は、これまでにない厳しさを物語っていました。

1. 「選別」の時代の幕開け

物価高騰や賃上げという波が押し寄せる中、提示された点数の伸びは、現場の苦境を十分に救えるものではありません。経営体力の乏しいクリニックや中小病院の閉院が相次ぐ、まさに「医療機関が選別される時代」への突入を肌で感じています。

2. 崩れゆく地域のインフラ

このままでは、救急車で1時間をかけて病院を探すことが当たり前になる「医療崩壊」が現実味を帯びてきます。先祖代々の土地に住み続けたくても、医療というインフラが保てないために、住み慣れた場所を離れざるを得ない——。そんな時代が、もうそこまで来ている、もうすでに来ているのかもしれません。

3. それでも、「正道」の医療を貫くために

「医師になれば安泰」という時代は、もう終わりを告げています。今、私たち開業医はかつてない気合を持って経営に向き合わなければ、地域を守る盾にすらなれません。 一方で、希望もあります。私が心血を注いできた「移植医療」の評価が大幅に引き上げられました。現場の外科医が報われなかった長い冬の時代を経て、ようやく国が動き出したことは、私的には20年遅いと感じますが、それでも大きな兆しです。

北九州の地で、質の高い医療を提供し続ける。この当たり前で最も難しい「正道」を貫くために、私はこれからも知恵を絞り、挑戦を続けていきます。

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