バスキュラーアクセス(透析用シャント)手術について

当院では、血液透析を行う患者さまに必要なバスキュラーアクセス(VA)手術を専門的に行っております。
シャントの作成から再建、トラブル時の処置まで、すべて日帰りまたは短時間入院で対応可能です。

主な対応内容

  • 内シャント(自己血管)の新規作成
     前腕や上腕の動静脈を吻合して作成します。
  • 人工血管(PTFEグラフト)によるシャント作成
     自己血管が困難な場合に行います。
  • シャントトラブルへの対応
     血流不全、狭窄、閉塞などに対し、再吻合術や**経皮的血管形成術(PTA)**を実施。
  • シャント肢の動脈化・表在化手術
     高齢や皮下脂肪の厚い患者さんにも対応。
  • カフ型トンネル付きカテーテル(長期留置用カテーテル)の留置・抜去
     シャント作成前の一時的対応としても実施します。

特徴と方針

  • 局所麻酔による低侵襲手術
     高齢者や合併症をお持ちの方にも対応できます。
  • 日帰りまたは短期滞在での安全な手術管理
  • 紹介元医療機関との連携重視
     術後は詳細な報告書をお渡しし、速やかに通院透析へ移行できるよう配慮しています。
  • 送迎対応(地域内)
     通院が難しい方には、当院の福祉車両による送迎もご利用いただけます。

受診の流れ(紹介・予約制)

  1. 医療機関からの紹介(診療情報提供書)
  2. 初回診察・超音波検査などの術前評価
  3. 手術日程の調整
  4. 手術(原則、日帰り)
  5. 術後報告書を紹介元へ送付し、透析施設での使用開始へ

透析患者さまにとって「シャント」は命綱ともいえる重要なアクセスです。
当院では、確実で長持ちするシャント作成と、トラブルに対する迅速な対応を通じて、安心して透析を受けられる体制づくりを支援いたします。