血液透析とは?

皆さん、こんにちは!正木クリニック院長です。

今日は、血液透析の仕組みについて解説します。

🩺 血液透析の「二大原理」とは?

腎臓の機能が低下すると、体内に老廃物や余分な水分が溜まります。人工透析では、この溜まった毒素を取り除くために、主に次の二つの原理を使います。

  1. 拡散(老廃物の除去): 濃度が高い方から低い方へ物質が移動する性質を利用。
  2. 限外ろ過(水分の除去): 圧力差を利用して水分を引き抜く仕組み。

🔬 血液と透析液の「濃度バランス」

透析装置の中核にある「ダイアライザー」という特殊なフィルター(膜)を想像してください。この膜を境にして、片側には老廃物が多く含まれる血液が、もう片側には体にとって理想的な成分のきれいな透析液が流れています。

体内の血液は、老廃物(尿毒素など)が濃い状態です。一方、透析液側には老廃物がほとんどありません。

  • 老廃物: 濃い(血液) →  薄い(透析液) へ移動
  • 必要な成分: 薄い(血液) ←  濃い(透析液) から補給

この「濃度の差」があるおかげで、半透膜を介して、体に必要なものは残し、体にとって不要な老廃物だけが、血液側から透析液側へ「引っ越し」をしてくれるのです。

🚨 正木クリニックの専門分野

この緻密な浄化システムを効率的に、安全に稼働させるには、毎分大量の血液を機械に流す血管の「出入り口」が必要です。

それが、動脈と静脈を繋いで作る「シャント」です。

正木クリニックは、このシャントという血管の命綱を、作り、守り、修理することを専門としています。私たちは、科学的で最善の透析治療が続くよう、血管の土台を支え続けます!


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