10月16日はグリーンリボンの日
昨日、10月16日は「グリーンリボンの日」でしたね!グリーンリボンの日とは家族や大切な人と「移植」のこと、「いのち」のことを話し合い、お互いの臓器提供に関する意思を確認する記念日なのです。
移植医療に携わる者として、もちろん忘れていませんよ(汗)。...というのは建前で、実はこっそり、武内市長のX(旧Twitter)の投稿で思い出しました(笑)。いやはや、私もまだまだです、すいません!
さて、この「移植を考える日」に、皆さんはご家族ともし脳死になったとき臓器提供についてお話しされていますでしょうか? 運転免許証やマイナンバーカードなどの裏に臓器提供の意思表示欄があるのをご存知ですよね。
ここに「提供する」に丸を書いてください、と言いたいわけではありません。大切なのは、「もしもの時、自分はどうしたいか」という意思を、あなたが責任をもって表明することです。
悲しいことに、日本でこの意思表示欄に記入している人は、全体のわずか2割しかいません。
自分がもし脳死という状態になったとき、臓器提供をしたいのか、したくないのか。一度、真剣にご家族と話し合っておくことは、もしもの時に大事なことであります。
日本は、残念ながら臓器提供が極めて少ない国だと言われています。宗教観など様々な要因が言われますが、やはり国民の皆さんの理解不足も大きな原因の一つです。
私も腎移植を専門にしている立場として、今後、この院長日記を通して、移植医療の大切さや現状について、もっとわかりやすくお伝えしていこうと思っています。