腹膜透析(PD)について

腹膜透析は、ご自身の腹膜を利用して血液を浄化する透析方法です。血液透析のように週に何回も病院に通う必要がなく、自宅や職場などで透析を行うことができます。

腹膜透析のメリット

  • 生活の自由度が高い:ご自身のライフスタイルに合わせて透析の時間を調整できます。
  • 残腎機能を保ちやすい:緩やかな透析のため、腎臓に残された機能をより長く維持できる可能性があります。
  • 食事制限が比較的緩やか:血液透析に比べて、食事制限が少ない傾向にあります。

腹膜透析の導入

腹膜透析を始めるためには、お腹にPDカテーテルを挿入する手術が必要です。当院では、患者さまの負担を軽減するため、低侵襲な手術を心がけています。

腹膜透析の自己管理

腹膜透析は、ご自身やご家族が中心となって管理を行う必要があります。当院では、安全に透析を行えるよう、専門のスタッフが丁寧にご指導いたしますので、ご安心ください。


PPAP経皮的腹膜透析カテーテル留置術 ― 局所麻酔・日帰りで行う低侵襲な導入法

腹膜透析(PD)を始めるには、お腹にカテーテルを留置する手術が必要です。当院ではこれを「PPAP」と呼ばれる経皮的な手技で行っており、全身麻酔を使わず、局所麻酔と鎮静麻酔のみで、入院せずに日帰りで受けていただけます。

PPAPとは

従来、PDカテーテルの留置は開腹手術で行われることが多く、全身麻酔と数日の入院が必要でした。PPAPは、超音波(エコー)やX線透視で確認しながら、皮膚に小さな傷を開けてカテーテルを腹腔内に導入する経皮的な方法です。傷が小さく体への負担が少ないため、局所麻酔と鎮静麻酔の組み合わせだけで安全に行うことができます。

麻酔

局所麻酔+鎮静

全身麻酔は行いません

入院

日帰り

当日ご帰宅いただけます

傷の大きさ

数cm程度

開腹手術に比べて小さい創

PPAPのメリット

全身麻酔を使わない安心感

局所麻酔と鎮静で行うため、心臓や肺に持病があり全身麻酔のリスクが高い方でも受けていただきやすい方法です。

日帰りで身体的・時間的負担が少ない

入院を必要としないため、お仕事や家庭の予定を大きく崩さずにPD導入を進められます。

傷が小さく回復が早い

開腹手術より創部が小さいため、術後の痛みが少なく、日常生活への復帰も早めやすい傾向があります。

PD導入までの期間を短縮しやすい

手術に伴う入院調整が不要なため、透析が必要になってから実際にPDを開始するまでの期間を短くしやすくなります。

血液透析クリニックからの紹介にも対応

血液透析を担当されている先生方からのご紹介で、PDカテーテル留置のみを当院で行うことも可能です。手技後は紹介元での管理に戻していただけます。

当日の流れ

来院

受付・術前確認

体調やお薬の確認、処置の説明を行います。

処置室

局所麻酔・鎮静

お腹の局所麻酔と、必要に応じて鎮静剤を使用します。

約30〜60分

カテーテル留置

エコー・X線透視で確認しながら、カテーテルを腹腔内へ留置します。

院内で経過観察後

ご帰宅

鎮静からの覚醒を確認し、体調が安定していれば当日中にご帰宅いただけます。

ご留意いただきたいこと

鎮静剤を使用した場合、当日の車の運転はできません。ご帰宅時の付き添いをお願いすることがあります。全身状態や腹腔内の状況によっては、経皮的な方法が適さず、開腹手術をご提案する場合もございます。詳しくは診察時にご相談ください。